”ただ、愛されたかった…”

　「ねぇ、瑠理、美樹ちゃん、学校行ってないんだって？

　あんた、年も近いし、私より美樹ちゃんの気持ち判るだろうから、

　学校行くように話してくれない？」

　「…わかった。」

　母親にそう言われ、返事はしたものの、

　正直、無理だと思った。

　だって、瑠理だって、高校いかずに働いてる。事情がどうあれ、

　高校いってない人間に、「高校は、行った方がいい」と言われても

　なんの説得力もない…。

　母親は、めんどくさい事を、

　瑠理に頼っている…。