”ただ、愛されたかった…”


「…美樹ちゃん、学校遅刻するよ…」

 時間がきても、学校の支度をしない美樹に

 瑠理は、声を掛けた。

 「…私、学校、もう行かない。なんか、アルバイトでもする。」

 美樹は、高校2年生。ここから、学校に通うと思っていた。

 瑠理の母親は、もう仕事に出ている。

 瑠理も仕事に行かなくてはいけない…。


 …困った…。

 仕方なく、美樹をおいて、仕事にいった…。



 仕事中も、どうしたらいいか、美樹の事が気になった。