”ただ、愛されたかった…”

 「ただいま…。」

 朝の6時頃家に帰った。

 母親は、掃除機をかけていた。

 
 由美が男と逃げてしまった事を、母親に話した。

 
 「あんたは、本当に馬鹿だね。そんな事に首つっこんで!」

 母親の言ってる事は、よくわかる…。

 でも、少しくらい優しい言葉が、欲しかった。

 …反省してるし…傷ついてる…。


 由美の家に電話した…。

 父親と話した…。

 瑠理の話しに「…うん…。」と言っただけだった。

 …また、泣けた…。