『よし着いた!!!』

加奈子は慣れた雰囲気で駐車場に車を停め、ビルのエレベーターのボタンを押した。

『ねえ、美奈。』

『ん???』

『愛想よくね!!!』

『ん???』

『ホストクラブでは私たちがお姫様なの!!!にこにこしてればホストは可愛がってくれるから!!!』

『え…』

ピンポン。

エレベーターがフロアに着いた。

『加奈子〜!!!私やっぱ怖くなってきた…。帰ろっかな…。』

『バカ言ってんじゃないわよ!!!ほら行くよ!!!』

エレベーターは私の気持ちを無視してホストクラブのある階に着いた。

入口には名前が…
club〜A〜

その扉を加奈子は勢いよく開けた…