『オシャレかぁ…。』

私は洋服を取りだし自分に当ててみる。

『う〜ん…』

優柔不断過ぎて…いや、ホストクラブに何を着て行ったら相応しいのか分からなくて、なかなか服が決まらない。

だんだんイラついてきた。

『めんどくさい!!!もうこれでいいや!!!』

ワンピースにニーハイ、お気に入りの時計をつけて、髪の毛を巻いた。

〜♪

着信→加奈子

『もしもし???』

『家の前に着いたよん♪降りてきてー!!!』

『うん。分かった。』

そう電話を切り、トレンチコートを羽織った。
少し高めのヒールを履き時計を見る。

針は2時をさしていた。

少し冷たい風に澄んだ空気。
私は少しワクワクしていた。
今まで足を踏み入れた事がない世界の扉をいま開けるから…。