『ねえ?ホスト行こうよ♪』

友達の加奈子が私に話しかける。

『え…ホスト!?』

『私の彼氏が飲みに来いってうるさくてえ〜。いいぢゃん!!行こうよ〜!!!』

私、美奈は加奈子の話を半分にしか聞いてなかった。

『もう!!23歳にもなってホスト行ったコトないとか、まぢダサいから!!!』

加奈子の彼氏はホスト。
よくホストクラブに飲みに行ってるらしい。

私といえば、ホストクラブ=怖い場所。
行ったら高いお金を請求されるところだと思っていた。

『だって行ったら何十万とか取られるんでしょ??』

私の言葉に加奈子は大爆笑。

『あはははは!!!何それ?!テレビの見すぎ!!!初回なんてうん千円の世界だからね!!!』

『え?そうなんだ…』

『ほんと美奈って世間知らないってかバカってゆうか…』

加奈子は笑いながら私を見る。

『んぢゃあ、今日行こう!!!連れてってあげる!!!』

『えっ!?ちょっと…まっ…』

『オシャレしなきゃあ!!!』

私の意見は無視され、夜の街へ繰り出す事になった。