一緒に住み始めた【お父さん】が日常茶飯事に母に暴力を振るうようになるのに、そう時間はかからなかった。私はまだ幼く【お父さん】の暴力から逃げるのにせいいっぱいで、母をかばうことすら出来なかった。唯一、母をかばう事が出来たのは、兄だった。兄は父に逆らう度に包丁を突きつけられ、殴られ、蹴られ。毎日が地獄のような日々でした。兄は優しく、頼りになる存在だったのですが、いつの日か、兄の怒りが幼い私と妹に向けられるようになるのにも、そう時間はかからなかった。
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