俺は真冬の目の前まで来たもののなんて声をかければいいか分からず黙り込んだ。




「あ…あの、この間はごめん。驚いたよね」


真冬は黙り込む俺に申し訳なさそうに言った。




「いや、俺こそ突然逃げたりしたし…わりぃ」




言葉を選びながら
ゆっくりと話す。

だけど、俺はこんなことが言いたくてここまで来たんじゃねぇんだよ。




「驚いたよ。星夜の方から来るなんて…今、外出れる?」

「あぁ…」



そして、俺たちは病院を出てすぐ目の前の公園に来た。



「…なんつーか、久々だな。こんな落ち着いて二人で話すの」



そう言いながら近くのベンチに腰をかける。



しかし、真冬はその場に立ち止まったまま動かなかった。



そして、ゆっくり口を開く。