3ヶ月で美鈴が…死ぬ?



「何言って…」





その時見た美鈴のお母さんのなんとも言えない悔しみの涙が事実だという証。




「そんな…」



気がつけば、俺は美鈴の病室に向かっていた。


ドアを開けると、そこには
人形のように眠っている美鈴。






俺はふと考えてしまった。


―…美鈴は起きるだろうか。


―…このまま目覚めなかったら。




俺が急いで美鈴を起こそうとした時、


「…んん」


美鈴が寝返りをした。


「良かった…」



生きてる。
大丈夫だ。



何テンパってんだ。
何焦ってんだ。


俺がジタバタして
どーなるってんだ。



自分にそう言い聞かせる。





「美鈴、またな」


そう言って美鈴の頭を撫でる。




暖かくて涙が出た。