「星夜くん?」


俺の名前を誰かが呼んだ。




そこには驚いた顔をした美鈴が立っていた。


「星夜くん!どうしたの!?」



美鈴は俺に駆け寄り顔を覗く。


「顔色悪いよ?大丈夫?」







俺は美鈴に抱きついた。


『バカ野郎。俺には美鈴がいるだろが。前の女にぐらついてる暇なんてねぇんだよ』


美鈴のぬくもりを感じながら心の中で自分を叱った。