美鈴の病室は真っ白い壁に真っ白い天井で少し寂しい気がする。




「なんか、あたし今来たばっかなのに、もお家帰りたい」


美鈴はどこか幼い顔をして言った。



「病室って冷たいよね、なんのぬくもりも感じないよ」


今度は、哀しそうな顔をする。



「でも、こーやって星夜くん来てくれればなんでもいいかっ」



ニカッと白い歯を見せて笑う美鈴。



それを見て俺も自然と笑顔になれた。