美鈴が笑うから 俺も笑う。 それは当たり前のようで 幸せなこと。 「今日は? 美鈴ちゃんとデートか?」 直輝は半泣きの店長を なだめながら聞いてきた。 「おぉ…今日、病院行ってるからその帰りにここ寄るって言ってた」 「病院? どこか悪いのか?」 直輝が少し心配そうな 顔で言ってきた。 「バ〜カ! そんなんじゃねーよ」 病気のことは言えなかった。 直輝もそれ以上は 聞いて来なかった。