――――――――――― ―――――――――――――――――・・・ 「そして、私は気がついたら、病院のベッドの上にいた。そして、その横には、ほんとのひろ兄じゃなくて、大斗さんたちがいた…」 俯いたまま話す私の言葉を、二人は黙ったまま聞いていた。 そして私は絞めるようにこう呟いた。 「それから私は、大斗さんたちの家族として、過ごしてきた。何もかも忘れたままで…」