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しかもお見合いって…。

電話に出てしまった自分を心の底から恨んだ。

「あんただって、もういい年齢やねんで?

そろそろ相手を見つけて、もらいに行かなきゃどないすんのよ!?」

ふんっと鼻息が聞こえてくるんじゃないかと言うくらいの勢いで熱弁をする母親に、私は受話器を耳から5センチ遠ざけた。

「そうやって仕事、仕事、仕事で、職場には若い子がいっぱいいるんやろ!?

そうやろ!?」

実母に痛いところを思いっきり突かれた。

「けど、お母さん…」

「言い訳は相手を見てからにしなさい!

那智かって、職場に長くいるような年齢じゃないやろ!?

相手がいないまま死ぬまで働くって言うんか!?」