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「ええ、知り合いですよ」

おい!

ニコニコのさわやか笑顔で答えた姫島北斗に、私は心の中でツッコミを入れた。

正直なのはまあいいとして、少しは否定しろ!

半分矛盾しているのは、パニックな証拠である。

「じゃあ、姫島の補佐を桃井に任せるとするか」

部長が言った。

ええっ、何でですか!?

他に任せられる人いるでしょ!?

「なっちゃん、よろしく~」

よろしくじゃないわよ!

と言うか、よろしくしたくないわよ!

「じゃ、みんな仕事に取り掛かれ」

部長の一言で、朝礼が終わった。