「……ワンクリック詐欺。」 少女はゆっくりとした口調でそう言った。 ワンクリック詐欺か…なんかの本で読んだことがある。あまり難しくはない素人でもわかる簡単な詐欺だな。 「わかった。俺がそれはなんとかする方法を教えてあげる。どうせ、ここに来たのは、警察に言うと親に知られるから………だろ??」 「うん…法学部の大学生にでも聞いてみようと思ったの…でも誰も相手にしてくれなくて。」 実際のところ、童顔なこの少女は見た感じふざけて、騒いでるようにしか見えないからな。