「優子さんっていう叔母さんの力がでかいかな…カモの名簿に見せかけてウイルスを仕込んだファイルを送る」 「でもそれだけで詐欺のプロなんて騙せんのか?」 「預金の少ない口座をひとつ凍結させて脅したんだよ、後の口座も危ないってね」 「本気で脅したってことか」 「脅しは本気でやらなきゃ効かない、そして第2段階…今度は一番金額の高い口座を狙う」 「あー」 「その銀行員の振りをして口座が凍結されそうになっているっていうんだ」 唖然としている廉に、俺は話を続ける。