「報酬は?」 「ったく、抜け目ねぇな……百万円でどう?」 俺がそう言うと叔父は笑いながら言う。 「ぶははは、まったくおまえはすげぇ奴だな、どっから詐欺に勝つ自信が生まれてくるんだか」 自信? そんなものはねぇよ。 「叔父さん、俺が持ってるのは自信じゃなくて確信だから」 「ぶはははは」 そう言って俺は、叔父が電話ごしに笑っている途中で電話を切る。 さて、次は優子さんかな。