わかった。私は亜紀子だ。

私の前世は……


亜紀子。



私の頭の中に記憶が流れこんできた……


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私は結婚した。


素敵な男性だった。


だけどあの人は借金を作って逃げてしまった。


私は子供達をお金持ちのおばさんに預け、私はそこで働く事になった。


小さかった子供は、おばさんが母親だと思っていた。
いや、思わせていた。


私はこっそり、上の子が5歳の時に本当の事を教えていたのだ。


叔母「ちょっとあんた。ここ汚いわ!掃除しなさい!」


亜紀子「わかりました。」

おばさんは私をいじめていた。


私はもう、疲れきっていた。



いつか、学校で習った…


「輪廻」。



私はそれを信じていた。


だから……


私達が一緒に死ねば、



また、会える。


もう一度、人生をやり直せる…!!



そう、


信じていた。