東高等学校…。
ここはあたしが今日から生活 する新しい場所。
校門をくぐり校舎に入った。

風音奈緒…。
あたしの名前だ。
二度見して見るがあたしの名 前だった。

あたしは緊張気味に教室に入 った。
この高校はあたしの家から1時 間ほどの場所だったため知り 合いがいるはずもなかった。
゙はーい。静かに。今から体育 館に移動します。゙
先生の弱々しい声が聞こえた 。


そして、入場―――。
あたしは恐る恐る体育館に足 を踏み入れた。校長の話やら いろいろ聞いているだけで早 や1時間がたとうとしていた。
そして入場式は終わりお母さ んの車が止めてあるところに 行こうとしたその時…。

あたしは自分でも隠しきれな い何かに包まれた。
それがあたしと貴方の出逢い だった。
あたしはこの時はまだ気づい ていなかった。貴方に恋して いる事を…。
あたしはその時何かを感じた。貴方を見た瞬間鳥肌がたった。