「いらっしゃーい。」

と、店の奥から

髪を後ろに一つに結んで、ここの喫茶店の制服なのか自分の趣味なのか……
執事が着るみたいな服を着た男の人が出てきた。

「あら?」

私と、目があう。

「初めまして。美羽と言います。遥さんの家の居候人です。」

と、頭を下げた。

「あぁ、貴女が美羽ちゃんね?遥から聞いてるわ。この子ね、凄く嬉しかったみたいで、私に何度も自慢してきたのよ。」

と、マスターは言った。

遥さんが?

「マスター!それは言わないって約束だろ。」

と、遥さんは慌てて言った。

なんか、やっぱり嬉しいな。

……

それより、マスターって若かったんだ……

それに、結構カッコいい……かも。

ジーッとマスターを見ていると

マスターは、私の視線に気がついて

「ん?なぁに?見とれちゃってた?」

と、私に言ってきた。

「へ?いえ、想像より若かったので……」

と、私が言うと

「やだぁ、何歳だと思ってたのよ!私は、遥と5つくらいしか変わらないのよ?」

と、マスターはちょっと傷付いたように言った。

遥さんは、大爆笑してた。