「あー……はい。でも、どうしてですか?」

ちょっとガックリしながらも、私は聞いた。

「実はね、此処のマスター、私と同じでオネェ系なんだけど、大の女好きなのよー!」

へっ?
オネェ系なのに!?

ん?
と、言うかオネェ系でどーゆー人なんだろう……

実は、よく知らないんだよね……

とりあえず!!
マスターさんには気をつけておこう!!


でもさ……

自分の良いように考えてるだけかも知れないけど

でも

もし、そうだったら

遥さんも、女の子が好きっていう可能性もあるって事だよね!?


ん?

その可能性を求めてるって事は

私、遥さんの事が好きなの!?

いやいやいや!

ないないない!

絶対にないって!!

でも、気になってしまうのはどうして……?


「……美羽ちゃん?」


……あっ!

ヤバい。今完全に意識手放してた……


「大丈夫ですっ!何でもないです!さぁ、早く行きましょう?」


慌てながら言う私を

遥さんはちょっと不思議そうに見てたけど

「そぅ?じゃあ、行きましょうか?」

と、言った。


なんとか……大丈夫だったかな?

言える訳ないもん。

遥さんの事考えてたなんて……


マスターには本当に気をつけてね?

と、遥さんが私に念をおして


私達は、喫茶店へと入っていった。