トモくんとチハルちゃん




お姉さんがいなくなって、まぁくんは少し寂しそうだったけど、泣くこともなく楽しそうで、ひとまず安心。



「将樹、どの動物見たい?」


「きりん!」


「お、キリンかぁ。キリン好きなの?」


「うん!ぶどうのつぎにすき!」


「ブドウ?そうなんだぁ。」



車に乗りながら、しりとりをしたりして、動物園に着く頃には私も、まぁくんと仲良しになれた。



「トモくん!かたぐるまして!」


「よし、おいでー。ごめん、チハルちゃん。荷物持てる?」


「あ、うん。貸して。」


「ありがとね〜。」


「ふふ、頑張って。」



少し先を歩くトモくん達を見ながら、ニコニコの私。

(トモくん、いいパパになりそうだなぁ…)