トモくんとチハルちゃん




翌朝。

トモくんはいつもより、明らかに早起きをして、まぁくんの到着を待っていた。


「チハルちゃーん。お弁当どう?」


「出来てるよ〜。今日はね、タコさんウインナー入りだよ。」


「お、すげぇ。可愛い!」



料理をしている私を後ろから抱きしめて、トモくんは楽しそうに笑う。


「ん、チハルちゃん。」


「え?」


振り向くと、目を瞑って待っているトモくん。あらら、チューしてって事ね。


「トモくん、口がタコみたいだよ。」


「わかってるんだろ〜。早く!」


「もー、しょうがないなぁ。」



唇を近づけようとした、その時。


ピンポーン…、ピンポーン