トモくんとチハルちゃん






「…グフフ、グフフ。」



しばらく待っていると、トモくんは1人で笑いだしてしまった。



「どんな夢なんだ…。」



相変わらず、気持ち良さそうに口を開けて眠るトモくん。



「あ、もしかして、これはかっぱ巻が食べたいサインかも!」



食べるのが大好きなトモくんは、よく食べ物の夢を見るから、さりげなーく晩ご飯に出したりしてみる。

だけど、特に夢の事には触れず、ウマウマ、と幸せそうに食べてしまうのだ。



「かっぱ巻ってスーパーにあったかな…。」



ポツリ、と呟いてからトモくんの髪をゆっくり撫でた。