「おー。あの話ね。平田のヤツ、チハルちゃんが作ったお弁当、毎日写メってんの。知ってた?」
トモくんが、そんな事を…!
「知らなかったです、全然!」
「あとねー、チハルちゃんからのメール見てニコニコしてるし、平田の携帯の待ち受けが、チハルちゃんの寝顔なんだよ。」
そ、そんな事まで…。
カァー、と顔が赤くなるのを感じて、慌てて水を飲んだ。
「ハハハ(笑)本当に知らなかったんだね。可愛い!私も、そんな風に愛されたいなー。」
祥子さんは、田村さんをジロリ、と睨みながら枝豆をつまんだ。
「おいおい。勘弁してよ。」
そんな2人のやりとりを笑いながら見ていると、トモくんが話に入ってきた。
「なになに?なんの話?」
「平田の秘密を暴露してた(笑)」
田村さんが、してやったりの顔でトモくんに言った。


