暫くそうしているとトモくんが振り返って、やや強引に唇を重ねてきた。いつもとは、まったく違う様子に驚いていると、トモくんと目が合った。 「集中して。」 そう言われて、また唇を合わせようとした時。 ぐぅ、と私のお腹が鳴って2人の動きが止まった。固まったままの私と、笑いを堪えられずに力が抜けてしまったトモくん。 「ごめん、私…。」 「ううん、いい。ご飯食べよう。グフフ。」 トモくんは、何だか楽しそうにリビングへ向かって行くのでした。