仕事を終えて会社の外に出ると、カバンの中の携帯が震えた気がした。 「あ、トモくんだ。」 メールを急いで開くと、今帰りましたぁ~。早く帰ってきてね、なんて気の抜けるような内容で、思わず笑ってしまった。 「あ、そうだ。」 トモくんに、晩ごはんのサラダに使うワカメを戻しておいて、となんとなく頼み事をしてから、携帯をカバンに戻した。