夜。ベッドに入ると、珍しく腕まくらをしてくれて、包まれるように抱きしめられた。 「俺がいなくて寂しかった?」 「うん。寂しかったよ。ちょっと夜がね、怖かった。」 「グフフ、そっか。俺ね、やっぱチハルちゃんいないとダメだなーって思った。」 「嬉しいなぁ。ありがとう。」 体が離れて、トモくんと目が合った。 本当に愛しそうに頭を撫でてくれて、思わず目を瞑ると、優しく唇が触れた。 「チハルちゃん、愛してるよ。」 その言葉を聞きながら、私はゆっくり夢の中へと旅立った。