「どこが…一番よいのか」

至近距離で微笑む茉莉の露になった胸が、嫌でも俺の目に入った。

「太陽様」

茉莉は指で俺の体をなぞりながら、両膝を地面につけた。

「太陽様の一番…」

「や、やめろ!」

俺は恥ずかしさから、目を背けたかったが、自由が効かなかった。

「恥ずかしがることはありませんわ」

茉莉は、俺のズホンのチャックを掴んだ。一気にあけることはせず…じわじわと焦らすように下げていく。

(どうして、あそこだけ〜自由なんだ!)

自分の下半身の状況に、俺は嘆いた。

「心配いりません」

茉莉の手で、チャックは半分だけ開いていた。

「あたし達の子供が、新しい世界の神となるんですから」

茉莉はにやりと笑うと、一気にチャックを下ろそうとした。

しかし、それはできなかった。

茉莉は慌てて、立ち上がると、左の方を睨んだ。

「何者だ!」

今までの微笑みが消え、鋭い殺気を放つ茉莉。

しかし、突如この世界に現れた者の魔力は、桁が違った。

世界そのものが、震えていた。

そして、俺は…その者を知っていた。

体の自由が効かない癖に、汗が噴き出してきた。

さらに、寸前まで元気だったものが…縮こまっていた。


「は〜あ?」

半裸の茉莉と、チャックが開いた俺を見て、その方の怒りはマックスを越えた。

「ぶっ殺す!」

その台詞を聞いた瞬間、俺は死を覚悟した。