「!」

廊下の床に手をつけて、しゃがんだ格好になっている俺のそばを生徒達が通り過ぎていく。

(ブルーワールドが地獄だと!?)

唖然とする俺に、声をかける生徒はいなかった。





「いい!いい!」

ブルーワールドに落ちた男に、群がる魔物。

押し合いながら、突然のご馳走に食らいついた。

「人間は虫けらです!食料です!生きる価値はないのです!ありがとうございます!神よ!」

食べられながら、男は歓喜の声を上げた。



「お嬢様!」

そんな中、素手で魔物をどつきながら、ブルーワールドの草原をさ迷う純一郎。

「ご予定に遅れます!お嬢様!」

純一郎は魔物を蹴散らしながら、魔界の奥へと進んでいった。