好きじゃない




「いただきま〜す」



あたしたちは食堂へ来た。
お腹が空いていたのですぐに食べ始めた。




「………」




やっぱり食事中も木村は黙っている。


―――前はもっと喋ってたのに…照れてるのかな……?




色々考えながら食べていると、いつの間にか弁当の残りが少なくなっていた。



―――何か話さなきゃ一緒に食べる意味が無いよね…



ちらっと木村を見ると、もう食べ終わっていたので目が合ってしまった。



「あのさっ!!」

「なぁ、」




運が良いのか良くないのか、木村とハモってしまった。




「木村君先に話して良いよ!!」



「あのさ、名字で呼ぶの変じゃね?」



「へ?」




予想外の内容で若干拍子抜けしてしまった。



「ま、まあ確かにね。じゃあ悠里って呼んでよ。あたしは…章人って長いな〜……じゃあアキって呼ぶね!!」



なんだかあたしも照れてしまったので早口でここまで言った。



「うん…わかった。じゃあそろそろ帰るかっ。」





二人で教室のある校舎に戻った。