「はああああああ」

ホームルームが終わって大きくため息をついた。

「まじめくん!ため息をつくと幸せ逃げるんだぞー!」

「誰がつかせていると思っているんだ!」

「ついでに眼鏡もくもるよ!」

「人の話を聞け!」


はっはーと笑い声をあげる黄金井。

「みてみて、あの会長が…黄金井のペースに…」

「まさかの組み合わせだな!!」

周りの声が聞こえる。

いかんいかん……
完全に黄金井のペースじゃないか……

僕としたことが…


「黄金井夕陽くん……すまない…気が動転して挨拶すらしてなかったね…」

「ほえ?」

「二階堂 始です。よろしく」

手を差し出す。

「おー!!黄金井 夕陽です!」

握手…………すると見せかけ、腕についているガラクタを全部奪いとった。

「おらーーーっ!!!!」

「ひゃあーーーっ!!!」


「ふっこれは没収だ」

「そんな…っお母さんの形見ー!!」

「嘘をつくなー!!」


「まじめくん!完全に悪役のボスだよ!!!」


なんだっていい!!

コイツを絶対優等生にしてやろうじゃないか!!!