球技大会も無事終え…

クラスは優勝したし…

会長の仕事も楽になるかと思っていた夏休み手前。



「学園祭…ですか?」



「夏休み明けに学園祭があるんです」



木本さんが資料を見せながら話す。



「一大イベントですし、学園で1番大規模な行事なんです。なので、時間がかかるので…」



夏休みは学校ってわけか。



「クラスは夏休みに学校にでて、準備をするんです」



何だか少し嬉しそうに話す木本さん。


学園祭がそんなに楽しみなのだろうか?



「では、夏休みも三役の仕事頑張りましょうね」



「はっはい!」



夏休みも学校……


放課後の会議が終わり、考えながら家へと帰る。



夏休みなんて毎年家にこもって勉強していたっけな。



あのクラスで学園祭準備……



ふっと思わず笑ってしまった。



楽しみかもしれない。



小金井は…あいつ行事大好きそうだもんな…


絶対うるさいに決まっている。



「いや、何で小金井なんだ!!!!!」



つい大声をだして、通行人に見られた。


咳ばらいをし、足早に帰る。


何だか最近僕は抜けている…