「決勝にきたのはあのクラスかー」



何かいかにもがたいがいい坊主達がいる。



「部活やってる人が多いクラスなんだよねー」



黄金井があの団体の中に紛れたら小人に見えるだろうな。



「のぞみんのクラスじゃんねーほら」



応援席に木本さんがいる。



「で、何で桜樹と仲良くなったの」



木本さんが関係してるとわかってなのか黄金井は聞いてくる。



「君にプライベートを教えるつもりはないな」



ふんっと鼻を鳴らす。



「ボクとまじめくんの仲じゃないか〜」



腕にしがみつく黄金井。

僕はいそいでそれを振り払った。



「こら!女の子が気安く男に触れるんじゃない!」



「まじめくんってば…頑固オヤジじゃないんだから〜」



「頑固オヤジ…」



「そんなんじゃ、のぞみんの気持ちに答えられないぞー」



は…?



「何をわけのわからない事を」



「のぞみんの事どう思ってんの?」



またこの質問か……



「女の子として、か…」



「よくわかったね!まじめくんが!」



失礼な。