「――あ…ゆ、み……。」
自分の声の掠れように、
自分でも驚いた。

…そんな事より。

何が、起こったの…?
「…ま、なか…。」
亜由美が、泣きながら説明した事は…。


私を…。

“愛華”を失くす事など容易かった。

「――し、ん…や……」
私は、ただただ崩れることしか出来なかった。

…そこを狙ったように、愛華の後ろから
水龍のトップ――青龍が、愛華を…撃った。

バンッ…!!

いきなりの発砲音に、辺りに居た皆は
驚いて、今起こった事を理解できなかった。

…いや。本当は、皆気付いていたのだろう。

だが、否定したい光景だったのだ。

「――ッ!!」
“黒蝶”のトップである人の
声にならない悲鳴が、皆を正気に戻らせた。
「「「「「「美蝶さんっ!!」」」」」」

――ドサッ