「…ここが水龍の倉庫、ね……」
そう言いながら、
愛華達は水龍の倉庫の前で
整列していた。
…気合を高める為である。

「…よし。


――隠れているのは分かっているぞ。

野郎共、かかって来い!!」

そう言って挑発する愛華――美蝶は、
“愛華”を微塵も感じさせない
オーラが出ていた。
…そのオーラは、もはや
オーラを浴びただけで倒れそうな程の
威圧感があった。
…そして、その横顔は
見惚れてしまう程であった。

そのオーラによって一時は怯んだ
影に隠れていた水龍の下っ端達は、
もう正気を取り戻して
愛華に向かって駆け出していた。

だが。

ドカッ!!
バキッ!!
ドサッ!!