―第三者Side―

「さて…そろそろ行くわよ。」
只今の愛華と美蝶の比は…《3:7》。
まだ三割は愛華だ。
「「「はい!!」」」
強い声で、真剣な表情で
答えているその姿は。
…先程まで騒いでいた者達とは
思えない程だった。



今宵の月は 紅く染まる――。
そんな気がしてならない。
“――嫌な予感がするわ――”
愛華の、その予感は
















           当たっていたのであった。