私達ベスト3までを1つに纏めて言う時があるんだけど、
その時は「舞蝶」って言うの。
舞蝶は世間でも知られてるほど有名だから、
私達に喧嘩売ってくる奴はそうそう居ない。
…まぁ、舞蝶はセキュリティが頑丈だから、
ハッキングはされても問題ない。
だから、皆の顔は知られてない。
勿論、舞蝶と喧嘩した奴は知ってるだろうけど。

それでも、私の顔までは知られてない。絶対。
だって、皆強いから。
だから、私が出る幕は無いって訳。

でも、私と同じ学校の奴は知ってる。
私は変装もしてないし、佐倉家ってことも隠してない。
…でも、口止めはしてもらってるけどね。

だって、困るじゃん?
幸い、舞蝶の敵「水龍」の奴らは私の学校には居ない。
その代わり、舞蝶の奴らは山ほど居る。

…所謂「不良校」ってやつ?
でも、良い人ばっかだから。
それに、あの学校の殆どが舞蝶のどれかに入ってる。
……そりゃ、黒髪のガリ勉風な
真面目ちゃんと真面目君もいるけどね?
私のクラスには。

「…姉貴、早く学校行かなきゃ。」
「え!?あ、もうこんな時間!?」
潤の声で時計を見ると、
それが指している時間はもう家を出ている時間。
……ヤバ。
「行って来ます」
「行ってらっしゃーい」
暢気に手を振るお母さん。

……はぁ。

ちなみに、私の学校はちょっと変。
秀才や運動神経抜群の人、
美形の人や喧嘩が強い人などで分かれてる。
……初めの二つは分かるよ?
でもね?
何なの!?後の二つ!?

で、良い方からS,A,B,C,D,E,F。
何で7クラスもあるの?
とお思いの方…。
何故なら、この学校はお金持ち。
そして、理事長と校長が……ねぇ。