完全に日陰になっているこの場所は、私のお気に入りの場所で。 地面から伝わる石のひんやりとした冷たさが気持ちいい。 体育館からは、ボールの弾ける音や、バッシュのキュッと床に擦れる音が聞こえる。 微かに感じる夏の風が、 深々と生い茂る緑が、 何より好きだった。 暫しの休憩を楽しんだ後、ぐっと背伸びをして立ち上がる。 ちょうど足元に校庭からサッカーボールが転がってきた。 私はそれを拾い上げ、ボールを追ってきた人に目を向ける。 あ。 視線が重なり、心の中で警報が鳴った。 .