目をしばしばさせて眺めていても、血の気が引いていくだけだ。
21、35、12、45…
「三年になって皆頑張り出してるんだよ、ほら」
「はあ…」
先生は学年順位を指して言う。
そこには後ろにたった三人しかいない数字が表示されていて。
思っていた以上に、最悪な結果だった。
「進学を考えているなら、本気で勉強に専念しないと…短大も厳しいな」
「…はい」
「それに、授業中居眠りをしてると各教科の先生が頭を悩ませていた。部活が忙しいのも分かるけどな…もう少し自分が受験生だと自覚しなさい」
その他諸々…ハゲ眼鏡から厳重注意を受けて、肩を落胆させたまま面談室を後にした。
渡された学力テストの結果を、くしゃっと握り締める。
やっぱり、部活を辞めなければいけないかもしれない。
こんな成績表を見せたら、間違いなくそうだ。
抹消してしまおうか…いや、ダメだ。
深い溜息を吐いて帰ろうとした時、携帯が震えた。
メール受信 一件。
差出人 結城 蓮。
ドクンと心臓が大きく鳴る。
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