そんな考えに支配されて、ここ最近の私は完全に沈んでしまっている。


せっかく染めた髪も、毎朝頑張ってするメイクも、全く意味がない。


周りからは、少し濃いんじゃないかって言われたりしているけれど。


鏡を見る度、嫌になるんだ。


もっと。


もっと綺麗になりたい。


可愛くなりたい…って。



優花には、そのままの素顔の私がいいって言われたけれど。


コンプレックスは色濃く増殖していくばかりだった。


この不安と、自信の無さが重なって自分を見失っていることに気付かなくて。


今日連絡が来なかったら…そんな恐怖が何度も押し寄せた。



「じゃあ、冬休み遊ぶ計画立てよう」


優花となっちゃんが放課後、手帳を出して私の席へ集まった。


「冬休みは新体操ほとんど午前練習だから…」


「あ、あたしこの日部活ないよ」


「うちらもこの日、部活後ならオッケーだね」



優花となっちゃんが練習予定表を見比べながら話を進めていく中、私はやっと手帳を取り出す。


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