「今夜、久しぶりにやるぞ。夜食準備しとけよ?」 ゲームのコントローラーを操る仕草に、やっと笑った。 「うん。」 俺のいちかばちかはどうやら成功したらしい。 愛の本棚には、俺の教科書が並ぶ。 「写真にさ、落書きしすぎだから。」 文句を言いながらも、使ってくれている。 愛が泣くのを見たくない。 愛に哀しい顔をさせたくない。 いつも、笑っていてほしい。 でも、どうせ泣くなら、俺の胸で泣け。 一人で泣くな。 俺が絶対守ってやる。