「そうさ。オイラの名前はカワザエモン。あのバカ!!声がデカいんだよ!!親分がオイラが皿を落としたなんて聞いたら、どやされるぞ!!」

カワザエモンは
数匹の河童の元へ
凄い早さで行き
大きな声をだしている
河童の口をふさごうと
している。

「やめろ!!バカカワザエモン!!落とした皿、せっかく拾ってやったんだからな!!」

その言葉を
聞いたカワザエモンは
口を塞ぐのを止めた。

「皿・・拾ってくれたのか?ありがとう。さあ、皿を渡してくれ!!こんな姿、見られたら親分にゲンコツされちまうよ」
ワラをも掴む思いで
河童に頼む
カワザエモン。

「どうしようかなぁ~・・・久しぶりにイモリの干物が食べたいなぁ~・・・」

カワザエモンの
顔をチラッと見る河童。
「分かったよ・・・イモリの干物やるからさぁ~・・・」

ニヤッと笑い
カワザエモンを
見る河童。

「いやぁ、ありがとう!!オイラは別にイモリの干物を欲しいなんて言ってないよ。くれるというなら、好意を受け取らなければ失礼になるからな、アハハハ」

嬉しそうに
ゲラゲラ笑う横で
しょんぼりする
カワザエモン。