「…っうぅ~…ぐすん…」



涙を隠しきれなかった。

そのせいで、生徒皆こっちを見てる。





…なんでこんなに上手くいかないんだろう…





「美琴!?どうした!?」
「泣いて…なした!?」



「伊吹。竜斗…。」



「俺ずっと探してたんだぞ?」
「何処行ってたん…?まさか…誰かになんかされたん!?」
「大丈夫か!?」



…ヤバい。伊吹、竜斗すっごく優しいよ…


「うん…大丈夫…。」



「ほんまかぁ!?
なんか大丈夫そうじゃないねんけど…」



「なんか…ありがと!
あたし元気出てきたかもーっ…!」




そう言って私は片腕をぶんぶんと回す。




つって…ほんとは全然元気どころじゃないよ…

いますぐにでも崩れちゃいそうなくらい…

心もろくなってる…。