その日の晩。

女の子が気になってしかたなかった。

何か忘れている気がする…

湯船に浸かりながら何か思い出せないか必死に記憶をたぐり寄せる。

しかし思い出せず、湯船から出ようとした時 体中になにか絡まっていた。

体が真っ黒だ。

「ヒッ!!」

体中を掻き毟る 手にベッタリ着いていたのは髪の毛だった。

「おばあちゃん!」

叫んでも返事がない。

居間へ走って行くと祖母は静かに寝間の用意をしていた。

「どうして来てくれないの!」

叫んだが祖母は少し私を見ただけですぐにまた寝間の用意を続けた。

祖母は私が邪魔なんだ…

シャワーで髪を洗い流し鳥肌のたった腕をさすりながら二階へ上がった。

部屋には布団が敷いてあった。