ねぇ、先生。愛って何ですか?






それから先生とは別れた。




なのに、先生は前より必要以上に関わるようになって…




それが今みたいな結果。




もう関わるの止めて欲しい。




お互い辛いだけだと思うのに。





「綾女ー?どしたの?」


「あっ、桃」




桃と話してたんだっけ。





「最近綾女よく、どっか飛ぶよね?ヒデちゃんのこと考えてるのかにゃー(笑)」


「冗談やめてよ、桃。」


「ふーん。まっ、いいけど」




次は数学だよーと桃は笑って席に戻って行った。





数学、か。橘先生じゃないか。




はぁ、サボろう。





「桃ー。私、数学サボるね。」


「またあ?数学単位やばいんじゃない?」


「大丈夫。じゃ、よろしくね」





最近数学サボりすぎだから確かに数学単位やばいけど先生に会いたくない。




いいよね、仕方ないもん。





教室から出ようすると…




グイッ





「へ?」


「サボろうなんて思ってんじゃねーだろな?」


「先生…」





出るのが遅かったか、捕まっちゃった





「今から愛しのオレの授業だぞ?」


「頭、大丈夫ですか?」


「照れんなって」


「黙れ、離せ、近づくな!」


「おま…教師にむかって」


「先生なら生徒困らせないで頂けます?」





このやりとりも疲れるよ、いい加減。





「とりあえず授業は出ろ」


「授業中、関わらないって誓って下さい」


「授業中以外はいんだな?」


「失礼します」


「はい、連行ー」





結局、捕まったから授業にちゃんと出ることになり、桃は私を見て笑っていた




くそー、桃のばか。