「ありえない…」
「ゴホッ…うっせーよ」
久しぶりに来た家、緊張して入ったのはいいけれど…
すっんごい汚い!!!
何これ!ゴミ屋敷!?
「こんな汚い部屋見たことない!」
「仕方ねーだろ!忙しいんだからよ!ゴホッ…」
「しかも冷蔵庫、中身ビールしかない!普段なに食べてるの?」
「コンビニ弁当とかカップラーメン…あとファミレスとか…」
こんな場所、そんな食生活…体調悪くなるのも当たり前だ。
「はぁ、食欲はありますか?」
「ん。」
「ちょっと待ってて下さいね。あっ、冷えピタ張って。熱もはかって下さい」
買い物、して来てよかった。
キッチンは思ったよりは綺麗、ってか使われている形跡がないだけか。
彼女さんたちは何をしてるのかな?
こんな部屋で一緒に落ち着いて過ごせるの?
そんなことを考えながらおかゆを作った
「先生、出来たけど食べる?熱はどうだった?」
「38;6…おかゆ食べる」
「結構あるね。はい、おかゆ。食べたら薬飲んで寝れば治るよ」
先生の前におかゆを置き、体温計をしまう
「うまい」
「……よかった」
「はー…久しぶりに手作り食べたな」
彼女さんたちは作ってくれないんだ。
「そっか。私小テストしたいんですけどテストはどこですか?」
「んー…そこの棚」
「えーと…あっ、あった。私あっちでやってきますね。」
邪魔になっちゃうし。
「いいよ、ここでやれ」
「いえ、いいです。」
「いいから」
「………強引。」
うつるとか考えないのかな、この人…

