お弁当を持って数学準備室に来た。
プリントを貰って、屋上にでも行って一人で食べようかな。
そう思いながら、数学準備室のドアをノックした
「失礼します」
ノックをして準備室に入ると机にうつ伏せになっている先生。
寝てるの…?
「橘先生?」
先生に近づくと……赤い
息も荒い。
先生、まさか…。
お弁当を近くの机に置き、先生のおでこに手をあてた。
熱い…。また先生無理したんだ。
そういえば、さっき腕捕まれたとき先生の手、熱かった。
「先生、起きて」
「…んっ」
先生の肩を軽く揺らし先生を起こす。
可哀想だけど、こんなとこで寝てるほうが風邪が悪化する。
「ん…綾女か…」
「先生、午後から授業は?」
「…ないけど、なんで?」
「なら今日は早退決定。熱あるでしょう?今日は帰ったほうがいいよ。」
先生無理しすぎるから心配だ。
「熱…?ああ、だからちょっとだるかったのか」
「早く帰って寝たほうがいいよ?悪化したら大変だから」
「んー…綾女が看病して…」
「!」
なんで、そんなことゆうの?
「先生なら看病してくれる女性たくさんいるでしょう?」
私なんかより、綺麗で優しくて、大人な人が。
いるでしょう?先生。

