その日から大抵、週5日は働いていた。

ヤマトは風俗を始めた事を何とも思っていないみたいだった。

「大変な仕事だと思うよ」

と言われたけど、下手に束縛されるよりいっか…

と軽く考えていた。


社長の紹介で原宿のアパートにヤマトが住む事になった。


母親に頼み込んで、保証人になってもらった。


親には原宿のクレープ屋さんで働く、と嘘をついた。

その時のあたしに、親につく嘘に後ろめたさはなかった。


だって憎んでいたから。


ヤマトが引っ越して、半同棲のようなことを1日しただけで、あたしは家に連れ戻された。


『『やってらんねー』』

「まだ16なんだから!」
そういう両親が鬱陶しくて仕方なかった。



あたしは逃げた。